1976年にチェンマイに生まれる。8歳のときからラーンナー音楽を学び、プロの音楽家として活躍している。最も得意とする楽器はサローという、胡弓に似た擦弦楽器である。1994年にラーンナー音楽をベースとした現代音楽の創作・演奏グループ《Changsaton》を結成し、国の内外で演奏するほか、多くのCDをリリースしている。
最新のCDは『The Spirits of Mekong(メコンの精霊)』(2009)。創作・演奏の傍ら、民族音楽学の研究者として北部タイと日本の現代音楽の比較研究を行っており、日立・駒井フェロー、日本財団・APIフェロー等としてしばしば来日し、精力的に調査を行っている。現職はチェンマイ大学美術学部専任講師。大阪市立大学客員研究員(2010年6月まで滞在)。